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クーラントの浮上油はどうする?おすすめの回収方法を紹介!

回収した浮上油の処理でお困りの方はいらっしゃるでしょうか。
クーラント内部に溜まった油は処理が必要です。
そこで今回は、クーラント内部の油を回収するおすすめの方法を紹介します。

□浮上油の種類について紹介

そもそも浮上油とは何かをご存知でしょうか。
これは工作機械を使用した場合に発生する油全般を指します。
潤滑油、防錆油、グリースなどが代表的です。

特に潤滑油は工作機械を使用した場合にクーラントタンクへと流れていきます。
そして、そこにスラッジが付着したものを合わせて浮上油と呼ぶこともあります。

では、実際に浮上油の種類について見ていきましょう。
浮上油の種類は、3つの観点から分類可能です。

・低粘度/高粘度
機械のモーターや歯車を効率よく動かすために油を使用することは多いでしょう。
その油の粘度によって種類分けができます。

粘度とは、名前の通り物質の粘りのことを指します。
低粘度の場合はサラッとした状態なので、流れやすいです。
高粘度の場合はどろっとした状態なので、流れにくいです。

適切な粘度の油を使用しないと潤滑油としての役割を果たさなくなってしまうため、注意が必要です。

・植物性/動物性
植物性と動物性の分類をすると、どうしても植物性に関しては食用を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
実際、機械の潤滑油として使用されるものは、どれも動物性であることが多いです。
しかし、食への安全性の高まりから食品機械に関しては、潤滑油も悪影響の出ないような油を選ぶようになってきています。

・鉱物油
こちらは名前だけを聞くと、鉱物から採取できる油のように考えてしまうかもしれません。
しかし、実際は、鉱物でできているのではなく、石油から取れる油のことを指しています。

この油は潤滑油のベースとなるもので、ここにさまざまな添加剤を加えることが多いです。
また、この油は比較的安価に入手できるので、利用しやすいです。
しかし、熱や外気によって気化してしまいやすいというデメリットも存在します。

□浮上油がもたらす悪影響とは

ここまでは浮上油とは何かと浮上油の種類について紹介しました。
本稿をご覧の皆さんは、浮上油を回収したいと考えていますよね。
そもそもなぜ浮上油を回収すべきなのでしょうか。
ここからは浮上油がもたらす悪影響について紹介します。

・悪臭が発生する
浮上油を放置していると、嫌気性のバクテリアを発生させるようになります。
こうなるとそこから硫化ガスが発生します。
これこそが悪臭の原因です。
衣服に付着すると、染み込むような嫌な臭いを出します。

・ノズル詰まりを引き起こす
先ほども簡単に紹介しましたが、浮上油の中にはスラッジを含むものも存在します。
そのため、放置することでノズルが詰まってしまうことがあります。

・オイルミストの要因となる
オイルミストの対策をしているから大丈夫と考えていらっしゃる方の中には、クーラントタンク内まで確認できていない方もいます。
もし液面が浮上油だらけになっているということであれば、それがオイルミストの原因になっているでしょう。

・ベタつき
機械がベタついていたり、ワークがベタついていたりするのを感じたことがある方はいらっしゃるでしょうか。
浮上油が原因となっていることもあるので、要注意です。

・切削液や洗浄液の寿命が短くなる
浮上油が溜まっていることで交換コストが高くなっている可能性があります。
回収がうまくいけば、コストを抑えられるかもしれません。

□おすすめの回収装置を紹介

ここまでは浮上油の特徴やデメリットについて紹介してきました。
では、実際はどのようにこの油を回収すべきなのでしょうか。
ここでは、おすすめの浮上油回収装置として、SV-アルファを紹介します。

SV-アルファは、非常にコンパクトかつシンプルな構造をしているのですが、素早く油をキャッチしてくれます。
油がどれくらい回収されているかという回収状況を把握しやすいのも特徴的です。
回収缶の内部が満タンになれば、自動で停止する機能もついているため安心です。
また、油というのは火災の原因となるので怖いですよね。
SV-アルファは、電気を使用しない完全エア駆動を採用しているため、火災の発生リスクを最小限にできます。

SV-アルファの回収メカニズムについて紹介します。

1. 切削液を分離槽内に注入
まずは切削液をスラッジ回収ドラムへと注入します。
そして、そこから分離槽へと流します。
大きなスラッジが分離槽の下に溜まる心配はありません。

2. 切削液中の浮上油を分離
切削液中の油分は、比重差を利用することで分離していきます。
分離槽は左が切削液、右側上部に油が溜まるようになっています。

3. 油の排出と液面高さの調整
排出できるだけの油が回収できたら、バルブを開くことで排出できます。
その後、液面調整管を手動で調整することで、最適な液面高さにすれば終了です。

以上がSV-アルファの特徴です。
浮上油の回収方法についてお悩みの方は、ぜひSV-アルファを検討していただければ幸いです。