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浮上油回収装置「SV-アルファ」がなぜ選ばれるのか?

本稿をご覧の皆さんは浮上油の回収装置として「SV-アルファ」をご存知でしょうか。
私たちは浮上油の回収でお困りの方には、SV-アルファをおすすめします。
また、SV-アルファは浮上油の回収だけでなく、スラッジの回収もできます。
そこで今回は、SV-アルファの魅力について紹介します。

□SV-アルファの基本性能について紹介

浮上油回収装置としてSV-アルファをおすすめしています。
ここではSV-アルファの基本性能について紹介します。

まずは浮上油回収のメカニズムについてみていきましょう。
1. 切削液を分離槽内に注入
切削液を分離槽内に注入します。
切削液はスラッジの回収ドラムに通してから分離槽へと到達します。
そのため、大きなスラッジが分離層の下部に沈殿するということはありません。

2. 切削液内部の浮上油を分離する
この段階で切削液の中の油分が比重差によって上部へと上がっていきます。
そして、そのまま油は分離層の右側へと集められます。
切削液は左の排出口から排出されます。

3. 浮上油を排出し、液面の高さを調整する
分離層の右側に油が溜まってきたら、バルブを開きながら排出します。
その後液面の高さを調整するために、液面調整管を手動で回転させます。

ここで、浮上油とスラッジについても確認しておきましょう。
・浮上油とは
こちらは液面に浮かぶ油のことを指します。
クーラントタンク内部に浮かぶものや洗浄機内部に浮かぶものから食品製造工場や製薬工場までさまざまなところに存在しています。

油というのは水よりも比重が軽いという事実は皆さんもご存知かと思います。
そのため、油を回収する際には液面だけを効率よく回収したり、水と油を効率よく分離したりする必要があります。
これらの作業は言葉で説明すると簡単そうに聞こえるのですが、実際は特許技術が必要なほど難しい作業なのです。

・スラッジとは
スラッジとは、切削や研磨の際に発生する切粉や研磨粉です。
液面や液中から沈澱とタンク内などさまざまな場所に滞留しています。
金属の場合は一般的に水よりも比重が重いので、タンクの内部に沈澱しますよね。
しかし、金属スラッジの中でも微細なものに関しては表面張力の効果で液面へと浮上することがあります。

スラッジはクーラント液によって化学反応を起こすことがあります。
これが問題なのです。
場合によってはタンクに穴が空いてしまい、修理に数百万円かかるかもしれません。

□浮上油回収装置と排水処理の関係とは

浮上油の回収装置というのは、排水処理や環境問題と大きく関係しています。
ここでは油含有排水が排水処理設備や環境に与える影響について紹介します。

・油含有排水の問題点
油分を含む排水が排出されることで、排水処理設備の機能低下が生じたり、下水道管が閉塞したりなどのトラブルが発生するでしょう。
下水道閉塞については、原因者が特定できた場合下水道管の復旧に必要な費用の支払いを求められる可能性があります。

・排水油が排水処理に与える影響とは
油含有排水は、排水処理施設に悪影響を与えます。
排水処理施設のスクリーン設備の閉塞リスクが高まったり、フロートスイッチの誤作動が発生したりします。
また、二次処理の段階では、スカム発生や油膜による悪臭、水質悪化が考えられます。

・浮上油回収装置によって排水処理の前処理ができる
浮上油の回収装置を設置していれば、浮上油が回収できることは先ほども紹介しました。
油を回収することは工場の中の悪臭を減らしたり、コストを改善したりすることが期待できます。
また、排水処理施設の負担軽減や清浄な再生水を作ることも可能です。
排水処理や環境問題の観点からも浮上油回収装置の導入は大切です。

□浮上油回収装置と油分解剤との違いとは

ここでは浮上油回収装置と油分解剤との違いを紹介します。

・油分解剤とは
油分解剤は油汚れに反応して油を細かく分解してくれます。
分解された油は微生物が生分解されて、下流に流れるにつれて生分解がどんどん進みます。
そして、最終的には油がほとんど残らないです。
産業廃棄物も発生しないというメリットがあります。

主に使用される場所としては以下が挙げられます。
工場、ヤード、整備工場、建築現場、土木現場、ガソリンスタンド、食品加工工場、レストランの厨房、製油所、油圧機械の整備や分解工場

・浮上油回収装置との違い
回収措置の処理の仕方としては、ベルトやフロートなどの働きで回収をします。
大量の油でも素早く回収できるという特徴があります。

一方、油分解剤は、油に散布して細かく分解をします。
しかし、微生物の生分解を利用するので、油が残らない状態までにはかなりの時間がかかります。

ランニングコストとしては、回収装置は導入コストが高いですが、ランニングコストは優れています。
油分解剤は、導入コストが安いのでコスパも良いです。
油を分解してくれるので産業廃棄物の心配もありません。

□まとめ

今回は、SV-アルファの魅力について紹介しました。
SV-アルファを使えば、浮上油とスラッジを同時に回収できます。
排水処置や油分解剤についてもご理解いただけたかと思います。
SV-アルファにご興味をいただけたようでしたら、ぜひ当社までご連絡ください。