工場の機械の維持費にお困りの方はいらっしゃいませんか。
実はその維持費は、浮上油回収装置を導入することで削減できるかもしれません。
機械や品質だけではなく健康にも被害を及ぼす危険性がある浮上油を、浮上油回収装置で除去しましょう。
今回は、浮上油の発生原因、除去するメリット、さらに浮上油回収装置を選ぶポイントを解説します。
浮上油は、機械に付着した油分が洗浄液や加工液で流されてタンクに溜まることで発生します。
油が混入する具体的な経路としては、以下の2点が挙げられます。
1.加工機の場合
加工機での浮上油の侵入経路は、主に3つあります。
・前工程での油性加工液等
前工程で油性の加工液を使っている場合、加工液によって部品が洗われている状態になります。
そして、加工液によって運ばれた油が、浮上油としてタンクに溜まってしまうのです。
・受け入れ部品の防錆材
多くの受け入れ部品は、輸送時の錆びの発生を防ぐために防錆材が使われています。
1つ目と同様に、加工液が受け入れ部品の箇所を流れる度に防錆材に含まれる油分が洗い流される状態になり、最終的に浮上油がタンクに溜まります。
・加工機の摺動(しゅうどう)面や作動機器の油
加工機の加工精度を高めるために摺動面に使われる潤滑油、グリースも同じくタンクへと流されます。
また、油によって動く機器からも油が漏れるため、その油もタンクへ流れ、浮上油が発生します。
2.洗浄機の場合
洗浄機は界面活性剤によって油を洗い流すことが役割であるので、浮上油の発生はさけられません。
上記2つのケースが、主な浮上油の発生原因です。
どの侵入経路も機械を動かすにあたって避けられませんが、浮上油をそのままにしておくことは工場全体にデメリットを与えます。
・機械が激しく汚染される
・機械が正しく動かなくなる
・バクテリアが発生し、腐敗する
・作業者への健康被害となる
・洗浄液が劣化し、洗浄品質も落ちる
・フィルターの寿命が早まる
上記でもご紹介したように、浮上油をそのままにしておくことはさまざまな被害をもたらします。
反対に、浮上油を除去することによって、その被害を防げるというメリットがあるのです。
浮上油を除去することで、洗浄液と油分が混ざることを防ぎます。
洗浄液が劣化しないため、繰り返しの洗浄の中でも洗浄品質を保てます。
クーラント液も、油分の混入が機能低下の原因になってしまいます。
機械の動作不良にも繋がりかねないので、浮上油を除去することが大切です。
浮上油除去は、加工液や洗浄液の腐敗による悪臭も防ぎます。
加工液や洗浄液は他の油分と混ざることで、嫌気性細菌を増やし強烈な悪臭を発生させてしまいます。
細菌が増殖する前に浮上油を除去しましょう。
上記でも解説した通り、浮上油の発生はクーラント液、洗浄液、機械、フィルターの劣化にもつながります。
機能を果たせなくなったら買い替えなければいけませんが、浮上油を除去して劣化を抑制することでランニングコストを削減できます。
浮上油を回収するためには、浮上油回収装置が必要です。
たくさんのメーカーから浮上油回収装置が販売されていますが、工場のあらゆる箇所での劣化を防ぐためにも、選ぶ際のポイントを把握しておきましょう。
1.どこまで回収できるか
浮上油回収装置の目的はもちろん浮上油の除去ですが、機械の動作不良や悪臭発生の原因は浮上油に限りません。
浮上油以外にも、鉄くず(スラッジ)も除去できる回収装置を選んでおくと、いざというときに安心です。
また工場や機械によっては、鉄くず回収に特化した浮上油回収装置を選ぶのもおすすめです。
2.どれくらいの種類があるか
機械の種類によっては浮上油回収装置が合わない可能性も十分にあります。
大きさだけではなく、性能も考慮して選ぶ必要があるため、種類の豊富さも調べておいてください。
3.デモ機は貸し出されているか
カタログだけでは、実際の大きさや性能はイメージしづらく、本当に適切な浮上油回収装置かどうか正確にわかりません。
ましてや精密な機械や高額な機械を扱う工場にとっては、一度確かめてから購入したいですよね。
デモ機の貸出サービスがあれば、購入前に性能や大きさを確かめられるので、購入後に機械との相性が合わなかったという事態も避けられます。
浮上油はそのままにしておくと、機械や洗浄品質、さらには健康にも被害を及ぼします。
油の侵入を防ぐことは難しいので、タンクに溜まった浮上油を除去することが大切です。
被害の原因は浮上油だけではなく、鉄くずが原因なこともあるので、当社のスラッジ回収にも特化したSV-アルファをぜひご検討ください。
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