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浮上油回収装置のレンタルは可能なのか?選ぶ時のコツについても紹介します!

工作機器を用いる加工現場において、ぜひ導入していただきたいのが「浮上油回収装置」です。
今回の記事ではこの装置自体の解説や、選ぶときのポイントの紹介をしていきます。
またレンタルできるかについても紹介するので、工作機器を用いて作業を行っている方はぜひ参考にしてみてください。

□浮上油回収装置って何?

浮上油回収装置は、「施盤・フライス盤といった工作機器において切削油として使用される、水溶性クーラントの浮上油」を回収するための装置です。
別名として、オイルスキマーとも呼ばれます。

油は潤滑油や作動油として、作業をするのには欠かせません。
一方で浮上油は、クーラントの腐敗や悪臭の原因となってしまいます。
そのため浮上油回収装置が必要となるんですね。
また、装置の使用には切削する刃物の寿命を延ばすというメリットも見込めます。

そんな回収装置ですが、回収するときの方法は、主に2つに分けられます。

・ベルト式
・スクリュー式

現在主流となっているのは、ベルト式です。

□浮上油回収装置を選ぶ際に押さえておきたいポイント

浮上油回収装置には、さまざまな種類があります。
もちろん加工現場ごとに選ぶべきものは少しずつ異なりますが、どの加工現場であっても重視したいポイントというものが存在します。
ポイントは以下の通りです。

・対応範囲が広いかどうか
・回収装置の種類があなたの会社に合っているか
・メーカーのサポート体制が充実しているか

それぞれ詳しく確認しておきましょう。

*1.対応範囲が広いか

対応範囲が広ければ、どのような加工内容であっても対応できます。
せっかく買ったのに使えない、ということは絶対に避けたいですよね。

使用しているクーラント液とそこに含まれる不純物は、加工現場によって異なります。
どのような加工現場であっても回収装置が作動できるようにするために、対応範囲の広さが重要です。
最初に着目したいポイントでもあります。

また将来的に作業現場が変わることも考えられます。
ここで回収装置が合わなくなってしまった場合、買い替えなくてはならないでしょう。
対応範囲が広ければ、買い替えをしなくても済むかもしれません。
この観点からでも、やはり対応範囲の広さは重要なポイントです。

*2.回収装置の種類

回収装置は、そのメカニズムによって以下の3つに分けられます。

・オイルスキマー式
・フロート方式
・遠心分離機

回収装置の設置場所や浮遊物の種類によって、装置は使い分ける必要があります。
あなたの加工現場に合ったものを選ばなければいけません。

このポイントは意外に見落とされがちです。
回収装置の種類と用途については、必ずチェックしておきましょう。

*3.メーカーのサポート体制

回収装置の導入前のサポートは、以下の通りです。

・カスタマイズや仕様の相談
・デモ機の貸し出し

導入後のサポートについては以下の通りです。

・導入後補償
・トラブル対応

導入前・後のそれぞれの段階で、サポートがしっかりあるかについて確認しておきましょう。
サポートが充実していれば安心にもつながります。

□浮上油回収装置のレンタルは可能なのか?

結論から申し上げますと、浮上油の回収装置のレンタルは「可能」です。
レンタルやリースができる企業があることは、あらかじめ押さえておきましょう。

浮上油回収装置を一時的に使用したい場合、レンタルをすれば十分かもしれません。
大体1週間程度からレンタルが可能になっていることが多いです。

レンタルの方が経済的に良いケースもあるでしょう。
選択肢の一つとして考えておくようにしてください。

*デモ機のレンタルについて

浮上油回収装置のメーカーの多くは、購入前のデモ機のレンタルが可能です。
デモ機を事前に試せるメリットは2つあります。

1.自社に合うか確かめられる

浮上油回収装置の導入は、企業にとって高いコストが必要となる設備投資です。
高いコストを支払って導入したのに、導入後に自社に合わないことが判明しても後の祭りです。

そこで必要となってくるのが、デモ機の試用です。
購入後に想定していない課題が発生するリスクを低減できるので、レンタルは利用できるなら必ず利用しておきたいサービスです。

2.仕様を自社用のものに変えられる

デモ機の貸し出しをしてもらってあなたの会社で実際に使ってみることで、「こうなればもっと自分の会社に合うのになあ」と思うこともあるかもしれません。
そこでそのニーズを伝えることで、仕様を変えてもらうことも可能です。
それでも用途に合わなければ、購入しなければ良いだけです。

□まとめ

浮上油回収装置とは、加工現場で処理が必要となる浮上油に対処するための装置でした。
装置にはさまざまなものがありますが、以下のポイントは必ずチェックしておく必要があります。

・対応範囲が広いかどうか
・回収装置の種類
・サポート体制が充実しているかどうか

また、装置はレンタルが可能な場合も多いです。
まずはレンタルしてみて、自社に合うか判断するのも良いでしょう。