製造工場などでは、工作機械をはじめとし、幅広い機械が稼働しています。工作機械を稼働させていると、①微細な切粉(スラッジ)、②油分や汚れ(浮上油)がクーラントタンク内に溜まり、工場の悪臭につながります。
これらによって、クーラントタンクが汚染されると、工場の悪臭につながっていくのです。そこで今回は、このような事態に陥らないために、日頃から行うべき具体的な対策について解説します。
(スラッジとは、切削加工や研削加工する工作機械から発生する、微細な切粉のことを指します。浮上油とは、工作機械を使用する時に生じる油で、潤滑油や作動油、防錆油、不水溶性切削油、グリースといった油を総称した言葉です。)
では、まず工場の悪臭が酷いと、どのような問題が発生するか、確認してみましょう。
悪臭が酷い場合、作業者の吐き気などの体調不良につながる恐れがあります。また、体調不良とまではいかなくても、作業環境が劣悪だと、集中力が低下したり、作業効率が悪化するなんてことにもつながりかねません。
工場の悪臭が外に漏れてしまうと、近隣住民から苦情が発生する恐れもあります。また、事業活動に伴って発生する悪臭については「悪臭防止法」という法律が定められており、確実な対策が必須ともいえます。
前述の通り、工作機械を稼働させていると、①微細な切粉(スラッジ)、②油分や汚れがクーラントタンク内に溜まり、工場の悪臭につながります。
具体的なメカニズムとしては、切削加工時に発生する微細な切粉(スラッジ)と油分や汚れ(浮上油)が、工作機械の稼働を続けるうちにどんどん液中に増えていきます。スラッジが溜まっていくと、クーラント液の腐敗を加速させます。そのため、酸素が少なくなったタンク内で、嫌気性細菌は液中の油分や汚れ(浮上油)を養分として急激に増殖し、液の腐敗が進んでいくのです。
(※スラッジ・浮上油がそれぞれ引き起こす問題は、悪臭以外にも多々ございます。詳しくは下記記事をご覧ください。)
では、具体的にこのクーラントタンクの汚染・悪臭へどのように防止・予防を行うべきか解説します。
即座に悪臭を改善する方法としては、クーラントタンク内の悪臭を放つ切削油等をまるごと新しくすることです。しかしながら、この更液作業には多大な手間がかかる上、頻繁に交換を行っていると、すぐに切削液等が無駄になり、ランニングコストが増大してしまいます。そのため、最適な防止・予防方法とはいえません。
有効な防止・予防方法としては、日常的にクーラントタンク内のスラッジ・浮上油を回収することです。これにより、クーラント液を捨てずに再利用することが可能となり、液の交換サイクルは2~3倍に伸ばすことが可能となります。例えば、毎年クーラント液に百万円単位のコストをかけているユーザー様でしたら、そのコストが1/3になるということです。
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