金属加工現場では、切削油や研削液に含まれるスラッジの回収が大きな課題となっています。この作業は手間がかかり、人手不足の昨今、作業員の負担軽減や生産性向上は急務です。本記事では、スラッジ回収を自動化・省人化する方法と、それによって得られるメリット、導入時の注意点について解説します。
金属加工工場では、機械加工の際に発生する切粉や研削スラッジが切削液やクーラント液に混ざり、機械の性能低下や液の劣化を引き起こします。これらのスラッジを取り除く作業は、作業員が手作業で行うことが多く、肉体的な負担が大きい上に、作業中に機械を停止させる必要があり、生産性の低下につながります。さらに、スラッジの処理には専門的な知識や経験が必要なため、作業員の熟練度に依存しがちです。
スラッジ回収を自動化・省人化することで、これらの課題を解決し、多くのメリットを享受できます。まず、手作業による負担が軽減されるため、作業員の労働環境が改善され、人手不足の解消にもつながります。また、自動でスラッジを回収することで、生産ラインを止めずに連続稼働させることが可能になり、生産性が大幅に向上します。さらに、回収したスラッジを適切に処理することで、切削油やクーラント液の寿命が延び、液の交換コストを削減できます。自動化されたシステムは、常に一定の品質でスラッジを回収するため、作業員の熟練度に左右されることなく、常に安定した稼働を実現します。
スラッジ回収の自動化には、いくつかの方法があります。代表的なものとして、切削液タンクに沈殿したスラッジをポンプで吸い上げ、ろ過するシステムや、自動搬送装置によってスラッジを排出するシステムが挙げられます。これらのシステムは、工場の規模やスラッジの種類、発生量に合わせてカスタマイズできるため、最適なソリューションを選択することが重要です。
スラッジ回収の自動化システムを導入する際には、いくつかの注意点があります。まず、導入コストとランニングコストを十分に比較検討することが重要です。初期費用は高くなりますが、長期的に見ると、人件費や廃棄コストの削減効果が大きくなるケースが多く見られます。また、システムの導入によって、既存の生産ラインのレイアウト変更が必要になる場合があるため、事前に専門家と十分に協議し、計画を立てることが不可欠です。
『SV-アルファE』はスラッジ回収機能に特化したリーズナブルなモデルでありながら、ハイパワーのポンプで工作機械1台あたり数十分でスラッジの回収を行います。クーラント液を捨てずに再利用することで液の交換サイクルは2~3倍に延びるため、クーラント液のコストの見直しに最適です。また、機械を止めずにクーラント液の交換ができるため、作業が停滞する恐れもありません。オプションパーツの吸引フロートを組み合わせることで、液中スラッジだけでなく、液面の浮上スラッジも回収可能です。
SV-アルファシリーズは、実際にお客様がお持ちの工作機械で試していただけるデモ機をご用意しています。しかも無料。(※返送費用のみご負担いただいています)また関東エリアを中心に、出張デモにも対応しております。
SVアルファシリーズの代表例である「SV-アルファMM」では、クーラントタンクの浮上油とスラッジの双方を自動で回収することが可能です。ワゴン台車程度のサイズであり、移動も可能であるため、1台あればあらゆる工作機械へ使用することが可能です。これにより、上記のような問題を解決することができます。
SV-アルファに関するお問い合わせは和泉産業株式会社までお気軽にどうぞ