SVアルファブログ

スラッジや浮上油は何が問題？スラッジと浮上油を同時に回収する方法をご紹介！

「加工液を長持ちさせたい」「スラッジの掃除が面倒」
このようにお悩みの方は多いでしょう。

工作機械のクーラントタンク内は、長時間の稼働により酸化したスラッジが堆積します。
そのまま使用し続けると、ポンプや刃具のトラブルが発生し、機器の故障や損傷の原因となります。
今回は、スラッジや浮上油とは何か、またこれらが及ぼす悪影響や、トラブルの発生を防ぐための装置「SV-アルファ」について紹介します。

□スラッジ・浮上油とは？

スラッジとは、切削加工や研削加工する工作機械から発生する、微細な切粉のことを指します。
工作機械が稼働している間は発生し続けるため、スラッジを回収しないと、クーラント中にスラッジは増すばかりで、これが原因でいくつかの悪影響を引き起こします。

スラッジは、水面に浮遊するものと液中を漂っているもの、沈殿しているスラッジといくつかの段階に分かれています。
液面に浮上したスラッジは、油分と結合しているため沈みにくく、タンクの表面を覆います。
また、沈殿したスラッジを放置しておくことで、タンクの奥底に溜まっていってしまいます。
スラッジが原因で刃持ちの悪化、切削液の腐敗、ポンプの目詰まり、加工不良などさまざまな問題を引き起こします。

浮上油とは、工作機械を使用する時に生じる油で、潤滑油や作動油、防錆油、不水溶性切削油、グリースといった油を総称した言葉です。
油は基本的には水よりも比重が軽いため、液面に浮かび上がってくるのが特徴です。
加工時に発生する微細なスラッジに油が付着したものもあわせて、浮上油と呼ばれます。

浮上油の種類として、サラサラしている低粘度と、ドロっとした高粘度があります。
また、低粘度と高粘度の他にも、植物性・動物性や鉱物油が存在します。

□スラッジや浮上油が及ぼす悪影響

スラッジが引き起こす問題には、以下のような事象があります。

・クーラント液の腐敗
・フィルターやポンプの目詰まり
・機械の刃持ちの悪化
・加工不良
・タンク容積不足による切削液の不足

タンク内に混入したスラッジを長期間放置すると、クーラント液を腐敗させる原因や、フィルターの目詰まりトラブルの原因になり、品質にも影響を与えかねません。
また、日頃から切削加工する現場では、スラッジがタンクの底に沈殿し、容積を狭めていくため、容量いっぱいのクーラント液を確保しにくくなります。
タンク底に沈殿したスラッジが原因で、加工に必要な量の清浄液や切削液を十分にかけられず、加工不良や面粗度の悪化につながるケースも考えられます。

次に浮上油が原因のケースです。

1つ目は悪臭です。
浮上油は嫌気性のバクテリアを発生させ、硫化ガスを生み出します。
これが悪臭の原因となり、衣服に付着すると染み込むような臭いを放ちます。

2つ目はノズルの詰まりです。
浮上油は微細なスラッジを含んでいるため、これらが原因になってノズルを詰まらせてしまいます。
ノズルが詰まると、工場の生産性は著しく低下します。
こうした事態を未然に防ぐことで、工場の生産性が期待できます。

3つ目はオイルミストの発生です。
基本的に多くの工場では、オイルミスト対策は万全にしていることでしょう。

しかし、いざ浮上油を確認してみると、クーラントタンクの液面が浮上油だらけになっていることはよくあることです。
オイルミストは、目の疾患をはじめとして、工場の環境問題や健康被害につながる恐れがあります。
そのため、浮上油の回収は欠かさずに行いましょう。

4つ目はベタつきです。
作業する場所が汚れていたり、ベタついていたりする状態だと、作業効率は期待できません。
生産性の低下に結びつきます。

5つ目は切削液や洗浄液の寿命の短縮です。
これらの液体の寿命が短くなると、交換する頻度が必然的に多くなります。
交換頻度が高くなると、その分コストもかかってくるでしょう。

以上が引き起こされる主なトラブルでした。

□スラッジと浮上油を同時に回収するには

上記の問題を解決するためにおすすめしているのが「SV-アルファ」です。
SV-アルファは、スラッジ、浮上油それぞれ単独での回収だけでなく、スラッジと浮上油の同時回収も可能です。

大口径のストレートノズルで液中・沈殿スラッジを、フロートタイプのノズルで浮上油を同時回収します。
両方のノズルから吸引された液は、スラッジ回収用のドラムに送られ、そこでスラッジを分別した上で、浮上油分離槽に送られる仕組みとなっています。
浮上油と液に分離したあと、きれいになった液だけがタンクに戻ります。
一体型だからこそ可能な第3の機能です。

これまでありそうでなかったスラッジ・浮上油一体型回収装置「SV-アルファ」
おかげさまで大好評です。
SV-アルファが選ばれる理由としては、優れたコストパフォーマンスの上、省スペース・高性能、電源不要と機能が充実している上に、SVシリーズも豊富なラインナップです。
ぜひご検討ください。

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