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スラッジや浮上油が引き起こすトラブルを解決!回収についても解説!

工場のライン作業に従事する現場責任者や、製造現場の改善に取り組む担当者の方々へ。
日々のお仕事の中で、浮上油やスラッジによるトラブルに悩んでいませんか。
「悪臭がひどい」「ノズルが詰まる」「マシンがベタベタする」といった問題に直面し、生産性や作業環境の悪化に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、工場の生産性向上、作業環境改善、コスト削減を実現するためのコツとして、浮上油やスラッジが引き起こすトラブルの原因や対策方法を解説していきます。

□スラッジとは何か?

スラッジは、産業活動や生活排水の処理過程で発生する固形物であり、水に混じりタンクの底に沈殿したり、浮遊したりする性質を持つ厄介な存在です。
工場においては、切削油や洗浄液などの使用によって発生するスラッジが、クーラントタンク内に蓄積されていくことで、様々な問題を引き起こします。

スラッジは大きく分けて「有機性スラッジ」と「無機性スラッジ」の2種類に分類されます。

1: 有機性スラッジ

有機性スラッジは、生物学的な廃水処理過程で主に生成されます。
食品工場や畜産施設からの排水、下水処理施設などから排出される有機物が、微生物によって分解される過程で発生します。

有機性スラッジは、微生物や食品の残りかす、排泄物など、生物分解可能な有機物を主成分としています。

2: 無機性スラッジ

無機性スラッジは、金属加工や化学工業など、無機物質が豊富な産業から排出されるスラッジです。
金属の酸化物や、粉末状の鉱物、砂などが含まれており、有機性スラッジとは異なる処理方法が求められます。

3: スラッジの処理方法

有機性スラッジの処理は、活性汚泥法など、生物反応を利用した方法が一般的です。
一方、無機性スラッジの処理には、沈殿やフィルタリングなどの物理的な方法や、化学的な方法が用いられます。

スラッジは、適切な処理を行わないと環境汚染や健康被害を引き起こす可能性があるため、適切な管理と処理が必要です。

□浮上油が引き起こすトラブルとは

浮上油は、スラッジと同様に、工場の生産性や作業環境に悪影響を及ぼす存在です。

浮上油は、切削油や洗浄液などの油分が、水中に分散し、その後水面に浮上することで発生します。

浮上油が引き起こすトラブルは、多岐にわたります。
ここでは「悪臭の発生」「ノズルの詰まり」「オイルミストの発生」「マシンやワークのベタつき」「切削液や洗浄液の寿命の短縮」の5つを解説します。

1: 悪臭の発生

浮上油は、嫌気性のバクテリアを発生させ、硫化ガスを生成します。
硫化ガスは、悪臭の原因となり、作業環境を悪化させるだけでなく、作業員の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

2: ノズルの詰まり

浮上油は、微細なスラッジを含んでいることが多く、ノズルを詰まらせる原因となります。
ノズルの詰まりは、工作機械の性能低下や、生産性の低下につながります。

3: オイルミストの発生

浮上油は、オイルミストが発生する原因となります。
オイルミストは、作業員の健康被害や、工場内の環境汚染を引き起こす可能性があります。

4: マシンやワークのベタつき

浮上油は、マシンやワークに付着し、ベタつきを引き起こします。
ベタつきは、作業効率の低下や、製品の品質低下につながる可能性があります。

5: 切削液や洗浄液の寿命の短縮

浮上油は、切削液や洗浄液の寿命を短縮させる原因となります。
切削液や洗浄液の寿命が短くなると、交換頻度が増加し、コスト増加につながります。

□タンク内に浮上油やスラッジが残る理由

クーラントタンク内の浮上油やスラッジを完全に取り除くことは、非常に難しい作業です。

1: 手作業による清掃の限界

従来の清掃方法では、手作業でタンク内の浮上油やスラッジを回収するため、隅々まで清掃するのが難しい場合があります。
また、作業員にとって負担が大きい作業でもあります。

2: 清掃回数の増加による影響

清掃回数を増やすことで、浮上油やスラッジを完全に取り除くことは可能ですが、生産停止時間や廃棄コストの増加など、新たな問題が発生します。

3: 日常的な清掃を実現する浮上油回収装置

浮上油やスラッジを効果的に回収し、タンク内を常にクリーンに保つためには、浮上油回収装置の導入が有効です。

浮上油回収装置は、自動で浮上油やスラッジを回収するため、作業員の負担軽減や清掃回数の削減に貢献します。
また、クーラント液の品質を維持することで、切削液や洗浄液の寿命を延ばし、コスト削減にもつながります。

□まとめ

浮上油やスラッジは、工場の生産性や作業環境に悪影響を及ぼす存在です。
これらのトラブルを解消するためには、スラッジの発生原因を理解し、適切な処理方法を選択することが重要です。

また、浮上油回収装置の導入は、作業員の負担軽減、清掃回数の削減、コスト削減など、多くのメリットをもたらします。
工場の生産性向上、作業環境改善、コスト削減を実現するためには、浮上油やスラッジ対策を積極的に行い、より良い作業環境作りを目指しましょう。