工作機械を安定稼働させるためには、クーラントの管理が不可欠です。しかし実際の現場では、タンク表面に浮き上がった“浮上油”(切削油漏れ、機械内部の油脂、油圧・潤滑油の混入など)がそのまま放置されているケースが少なくありません。この浮上油を放置すると、生産性・品質・設備寿命のすべてに悪影響を及ぼす重大なトラブルを引き起こします。
浮上油がタンク表面に膜をつくると、クーラント内部の酸素供給が遮断されます。その結果、腐敗が進み、悪臭の発生、pH低下、バクテリア増殖などが急速に進行します。
劣化したクーラントは工具寿命の低下や表面粗さの悪化を招き、生産全体の品質が不安定になります。
浮上油と劣化したクーラントが混ざることで、運転中のミストが油っぽくなり、作業空間に臭気が広がりやすくなります。
作業者の不快感や健康面への影響など、職場環境上の問題も大きくなります。
浮上油がクーラントに混入すると、粘度の上昇や異物負荷により、
といったトラブルが発生しやすくなります。最悪の場合、設備停止(チョコ停・ドカ停)につながり、生産計画に大きな影響を与えます。
劣化したクーラントでは、冷却性能・潤滑性能が落ちるため、
といった品質トラブルにつながります。
浮上油が混ざることでクーラントが汚れやすくなり、交換頻度が増加します。
結果として、クーラント消費量の増加、産業廃棄物処理費の上昇という“直接的なコスト増”を招きます。
SV-アルファは、クーラントタンク内に浮いた油分を効率的に回収するクーラントクリーナーです。これを活用することで、クーラントタンク内のクリーンな状態を維持できます。
SVアルファシリーズの代表例である「SV-アルファMM」では、クーラントタンクの浮上油とスラッジの双方を自動で回収することが可能です。ワゴン台車程度のサイズであり、移動も可能であるため、1台あればあらゆる工作機械へ使用することが可能です。これにより、上記のような問題を解決することができます。

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